絶対に失敗しないホームプロジェクターの選び方(解像度・ルーメン・コントラスト比)すべて解説

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こんにちは、くるくるテンパ(@kurukrutenpa)です!

おうち時間を充実させるためにプロジェクターを検討されている方も多いと思います。

大画面でゲーム、映画、YouTubeを見るのは最高です。

けれど実際に買うとなると解像度、ルーメン、コントラストなどなど一般にわかりにくい単語が並び判断に迷います。

そんなプロジェクターの性能の違いを、わかりやすく解説していきたいと思います。

この記事を読んでお家をホームシアターにしちゃいましょう!

プロジェクターの種類

まずどのようなプロジェクターがあるのか分類して解説していきます。

用途別による分類(ビジネス用・家庭用)
投影方式による分類(液晶方式、DLP方式、LCOC方式、性能を大きく左右するところ)
光源による分類(水銀ランプ・レーザー・LED、プロジェクターの寿命を左右する)

主にこの3つに分類できます。

それでは、順番に解説していきますね。

① 用途別の分類 (ビジネス用・ホーム用)

AmazonHPより引用
エプソン ビジネスプロジェクター 液晶 3700lm WXGA 2  EB-W06
AmazonHPより引用
BenQ ホームプロジェクター TK800M DLP 4K 3000lm 低遅延 ゲーミングHDR10&HLG対応

昔はビジネス用の方が明るい(ルーメンが大きい)ことが多かったです。

しかし、最近ではホームでも明るいものが多くなってきているので、性能の差がなくなりつつあります

重さや大きさなど運びやすさ、デザインぐらいしか違いが無くなってきています。

② 投影方式による分類

投影方式はプロジェクターの費用に大きくかかわる所になります。

液晶方式(3LCD方式)
DLP方式
LCOC方式 の3種類があります。

液晶方式(3LCD方式)

特徴
  • EPSONでよく採用されている
  • 明るい部屋でも見やすい(なのでビジネスモデルに多い)
  • 赤、緑、青の三原色に分解して投射するので色彩表現が得意(ただし黒色だけはグレーっぽくなりがち)

DLP方式

特徴
  • 小型化、軽量化しやすい
  • 経年劣化しにくい
  • 構造がシンプルで広く採用され安価
  • あまりに安価なものだと「レインボーノイズ(カラーブレーキング)」という虹状の模様が見えることがある

LCOC方式(液晶方式の1つ)

特徴
  • 映画館でも使われているタイプで高性能
  • 構造が複雑で大型になりやすく高価
  • ハイエンドモデルに採用される
  • そもそも製品数がほとんど出ておらず選べるほど種類がない

いろいろ分類を解説しました。

ざっくりまとめると
色彩表現が豊かなメリハリ画像明るい場所で使用液晶方式
小型化、経年劣化の少ない DLP方式

圧倒的ハイエンドモデルなら LCOC方式

③ 光源による分類

ここも費用寿命に大きくかかわる所です。

水銀ランプ(UHE)
レーザー光源
LED光源 の3種類があります。

水銀ランプ(UHE)

体育館に使われているのも水銀ランプです
※正確にはプロジェクターで使用するのは超高圧水銀ランプです
水銀ランプ:メリット
  • 古くから使われていて技術的に安定している
  • 高輝度化が可能(ルーメンの値を大きくできる、簡単に言うとめちゃ明るい)
  • 安価
水銀ランプ:デメリット
  • 点灯に時間がかかる
  • 2000~3000時間(毎日2時間で約4年)使用すると明るさが初期の半分程度に落ちる
  • 発熱量が多く、消費電力も多い
  • 消灯後ランプの冷却のためファンがまわり、しばらくコンセントを抜けない
  • ファンによりホコリを吸い込み故障の原因になることも(滅多にない)
  • 駆動音が気になる
  • ランプ交換などメンテナンス費用がかかる

レーザー光源

レーザー光源シリーズの光学構造
SONY HPより引用
レーザー光源を使った3LCD方式
レーザー光源とランプの輝度変化
SONY HPより引用
レーザー光源と水銀ランプの比較
レーザー光源:メリット
  • こちらも高輝度化が可能
  • 小型化が可能
  • 消費電力が少ない
  • 起動が早い
  • 光源の寿命が長くランプ交換の必要がない(20000時間で光源輝度低下30%程度)
  • 発熱が水銀ランプより小さく冷却ファンが不要
  • 駆動音が静か
レーザー光源:デメリット

・高価

LED光源

駆動部品フリー光学システム
maxell HPより引用
LED光源を使用したDLP方式
長寿命LED光源
maxell HPより引用
LED光源と水銀ランプの比較
LED光源:メリット

・小型化が可能
・消費電力が少ない
・起動が早い
・光源の寿命が長くランプ交換の必要がない(20000時間で光源輝度低下50%程度)
・発熱が水銀ランプより小さく冷却ファンが不要
・駆動音が静か
比較的 安価

LED光源:デメリット

・輝度(明るさ)が他に比べて上げにくい

ここも最後にざっくりまとめると

安定して安いけど劣化しやすい水銀ランプ
高性能、小型化、消音けど高価レーザー光源
レーザー光源と似ているけど、ちょっと安くて明るさは抑えめLED光源

ここまでは主に構造による分類を解説しました。

この投影方式 × 光源 で、ほぼ値段がどのくらいになるかは決まります

次からは同じ構造でも個体によって性能(明るさ・コントラスト比など)が違います。

次は、その解説をしていきます。

プロジェクターを選ぶときに見るべき数値

次は性能の違いに目を向けていきましょう。

①明るさ(lm:ルーメン)
②コントラスト比
③解像度・比率(アスペクト比)

投射距離 (壁からの距離)

この4つの性能をチェックしていきます。

これらの性能は実際に使ったときに一番違いを感じやすい所でもあります。

明るさ(lm:ルーメン)

この値が大きければ大きいほど、明るいところでも見えやすいです。

遮光カーテンあり:1000~2000ルーメンでもOK
日中の明るい部屋:3000ルーメン以上

今は数値の高いものが多いです。

ただ、あまり強すぎても目が疲れます日中はカーテンで調整し明るくても3000ルーメンくらいまでが妥当でしょう。

※正確にはルーメン(lm)はそれぞれの会社規格で統一されていません同じ2000lmでも会社によって明るさが違うのです。最近ではアメリカで規格化された「ANSIルーメン」というのが出てきています。
格安のもので9000lmなど異常に高い数値はレンズから出る光源の強さを表示して、EPSONなどの大手のようにスクリーンに写された時の明るさとは別物なので注意が必要です。

 一般的な(大手の)ルーメンANSIルーメン(アメリカ規格)
完全暗室・夜1000ルーメン前後500~1000ANSIルーメン
夕方頃の屋内2000ルーメン前後1000~2000ANSIルーメン
日中の日差しが入る屋内3000ルーメン以上2000ANSIルーメン以上

↑この表のルーメンは各社で若干の違いがありますので”おおよそこの辺りだろう”でまとめたものになります。あくまで参考程度にしてください。

コントラスト比

「”100.000:1” 」といった風に表記されるもので、数字が大きいほど上の画像のような黒と白のハッキリした画像になり、小さいと滲んだようなボヤっとした画像になります。

この数値は「100.000:1」もあれば十分気にせず見れます

上を目指しても300.000:1くらいまででいいと思います。

この数値はある程度まで大きなると体感での変化は感じなくなります。

解像度・比率(アスペクト比)

画素数(ピクセル数)が少ないとドット絵になります

解像度」は動画、カメラ、印刷物、静止画、ディスプレイなどの性能を表す指標として使われます。

動画やディスプレイ、カメラに使われる時は正確には「画面解像度」といいます。

画面解像度:モニターやディスプレイに表示できる映像を構成する光の点(画素=ピクセル)の総数を表します。

比率(アスペクト比):動画を出力する時の縦横の比率のこと

画面解像度の表記の仕方は2種類あり「HD」「4K」と書かれる時と、「3840×2160」と数字で書かれる場合があります。

これはピクセル数をどのような比率(アスペクト比)で並べたかを表しています

細かい説明は以上です。わかりにくいですね。

下の表を見ればおおよそのイメージがつくと思います。

 画素数(ピクセル数)比率(アスペクト比)例 (身近なもので)
SD720×4804:3または16:9DVD
アナログカラーテレビ
Netflixのベーシック
SVGA800×6004:3
XGA1024×7684:3
HD1280×72016:9動画配信サービス
YouTubeなど
Play station3
任天堂Switch(携帯モード)
Netflixのスタンダード
WXGA1280×80016:10デスクトップ用液晶モニター
✖(名称無し)1440×10804:3地上デジタル放送
フルHD(2K)1920×108016:9Blu-ray
BSデジタル放送
Play station4
任天堂Switch(テレビモード)
4K3840×216016:9Ultra HD Blu-ray
Play station5
Netflixのプレミアム

このように動画を出力する時に、例えば「3840×2160」個の画素を「16:9」の比率で並べたものを「4K」と呼称しているわけです。

そして「4K」や「フルHD」などの総称を「解像度(画面解像度)」としています。

また解像度がいいものほど値段は上がります。

上の表の身近なものの例をみて、自分に必要な解像度をチョイスして下さいね。

ありがちな失敗?例

プロジェクターは奮発して「4K対応」購入。
けど普段、写しているのはNetflixのスタンダードの「HD」の動画。

投射距離 (壁からの距離)

大体のプロジェクターは壁から2m程距離があれば80インチ(177.1×99.6cm)くらいで投射出来ます。

100インチ(225.8×139.3cm)であればモノによりますが2m~3mいります。

シングルベットの長さが195cmです。

シングルベットを置いて壁までまだ距離がある部屋ならおおよそ80インチ弱くらいの大きさで投影されると思います。

ただどうしても部屋の構造によっては距離が取れない場合もあります。

そんなときに使えるプロジェクターが「短焦点モデル」です。

このように距離を気にする必要もなく、投影する大きさの調整も自在なものが多いです。

デメリットとしては普通のプロジェクターより数万円費用がアップすることです。

備考:あってもいいかも・その他機能

無線接続機能 (Wi-Fi・Bluetooth)

メリット
・スマホやタブレットの画面をプロジェクターで写すときコードレスで便利です。

デメリット
・つなぐデバイスとの相性によっては動作がカタつく、反応がもっさりすることがある。

それでも無線で動画や画像を映したい方は

外付けのアダプターがあるのでそれを使用すると快適にミラーリングできます。
会議などでパソコンのさし替えが必要なくスムーズで便利です

QP20 QCastミラーHDMIワイヤレスドングル I BenQ

BenQHPより引用
BenQHPより引用

ただ相性があるので買うときは要注意、要調べです。

天井吊り設置可能

メリット
・天井設置で省スペース、部屋がすっきり

デメリット
・設置が大変
・パソコン・ゲーム機などを有線でつなぐことが難しくなる
・「別の部屋で使いたい」と思っても移動ができない
・掃除しにくい

どうしても天吊りしたい人は

popIn Aladdin 2」がおすすめです。
シーリングライトとプロジェクターを合体させたものです。
設置も無線接続も楽々です。

popIn Aladdin 2

AmazonHPより引用
popIn Aladdin 2
AmazonHPより引用
AmazonHPより引用

シーリングライトとプロジェクターを合体させたものです。

天吊りの工事も必要なく調整も楽々です。

台形補正機能

画面の位置やサイズを自在に調整
LGHPより引用
補正機能が充実、気軽に使える
AmazonHPより引用

投影する壁が正面にないと歪んで映ってしまいます。

それらを調整するのが「台形補正機能」です。

上下にしか補正対応していないものや、左右にも補正対応してくれるものもあります。

壁に対して真正面にプロジェクターを設置できないときに便利な機能です。

ポータブル(手のひらサイズ)

リチウム電池内蔵のポータブル仕様も最近出てきています。

電力消費を抑えるため明るさは1000lm以下のものが多いようです。

どこにでも運べて簡単に写せるので「ベットでアンパンマン見よー!」と誘いベットの天井に写して子供の寝かしつけにも便利です。

CINEMAGE(シネマージェ)モバイルプロジェクター CINEMAGE mini(スカイブルー) mini-BL(2539213)送料無料

なかなかベットに行かない寝付かない子供もこれで楽々です

スクリーン

白い壁であっても壁紙の微細な凹凸などにより光が分散してしまい、若干見にくくなります。

明るさ(lm:ルーメン)が高ければ、その影響を受けにくくすることは出来ますが効率で考えると非効率です。

もしプロジェクターをLCOC方式などのハイエンドモデルにするなら、その力を最大限引き出すためにも導入を考えられるといいと思います。

もしくはキャンプの時、BBQ(夜)の時など屋外でも使いたい時は必須です。

HDMI切替器

どのプロジェクターにも大体2つはHDMIの差込口があります。

ただ、Amazonファイヤースティック、Switch、プレステ、などなど

プロジェクターに映したいものが3つ以上になるといちいちHDMI端子を差し替えなければいけません

これが結構わずらわしいんです。

そんな時にHDMI切替器をかませておけば端子の差替えが必要なくなります

すぐに必要は感じないと思います。

ただプロジェクターを使い始めたら次期に必要を感じると思うのでこういうのもあるよ、と覚えておいてください。

以上でプロジェクターを買う前に必要な説明は終了です。

その他:格安プロジェクターの秘密

Amazonで「プロジェクター」と検索するとこの画像のような2万円以下の良さげなものがゴロゴロ出てきます。

その安さの秘密(罠)を解説します。

6000lmなどの異常な明るさ

レンズから出る光源の明るさのことで、スクリーンに映る時の明るさではありません
レビューを読むと「全然暗い、、」などと、よく書かれています。

実際にスクリーンでその明るさであれば眩しすぎます。

EPSON、BenQなどの大手はスクリーンに写った時の明るさを各社の基準で計測しています。

それでも各社の基準がちがうので最近ではANSIルーメンという統一規格がでてきました。

1080PフルHD”対応”の意味

フルHDの動画がプロジェクターに送られてきても”720P,HD解像度”で対応できます。

ということです。

例に出した「PO.YANK WiFiプロジェクター」はまだましで、よく読めばわかるように書いていますので親切??ですね。

↑この画像を再度確認してみてください。
右の宣材画像も480P(SD)と720P(HD)を比べた画像が使われています。

1万円以下であったり、こういった誤解を誘う表記がされているプロジェクターは安かろう悪かろうの典型です!

まとめ

最後に要点をまとめます。

【性能を大きく左右するのは投影方式と光源】

・投影方式
液晶方式(3LCD方式):色彩表現が豊かでメリハリがある、明るい場所での使用に強い
DLP方式  :小型化で経年劣化がしにくい
LCOC方式 :映画館でしようされるハイエンドモデル

光源(高圧水銀ランプ、レーザー、LED):プロジェクターの寿命にかかわる所

他の性能で大事なのは明るさ(ルーメン)、コントラスト比解像度投影距離の4つ。

この4つは、誤魔化した表現がされたり、規格によって2種類の書き方がされたりしているので特に注意しましょう。

これら4つの性能が同じであれば投影方式 × 光源 ”で値段が変わるので選ぶ基準にしましょう。

これらをしっかり意識すれば高すぎるもの、想像していたのと違う商品を買ってしまうということは無くなると思います。

以上で解説は終了です。

性能を見極めてご自身にあったプロジェクターをみつけ、おうち時間を充実させてくださいね。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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