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こんにちは、くるくるテンパ(@kurukrutenpa)です!
今回は5万~8万前後のパソコンに多いスリムタワーパソコンにグラフィックボード(ビデオカード)を増設する方法を紹介していきます。
私が使用しているパソコンはDELLで購入したinspiron(インスパイロン)です。
2020年に約77,000円(税込)で購入。
現在でも中古などで販売されていて値段は約35,000円です。
ブログを書いたりエクセルを使ったりする分には問題なかったのですが、最近EPICゲーム(フォートナイト等)やUnreal Engin等もしてみたくなりグラフィックボードの増設を考えることになりました。
難しそうに見えるかもしれませんが、取り付け作業自体はかなり簡単です。
正味の取り付け作業時間は10分もあれば完了します。
まずは必要PCスペックの確認
まずは自分がしたいことに必要なPCスペックを確認しなければ始まりません。
この2つを目標にします。
増設前のinspironの性能
まずは自身が持っているパソコンの性能を確認します。
Inspiron3471のPCスペック | |
---|---|
CPU | インテルCore i5 9400 2.9GHz(最大4.1GHz) |
メモリ | 8GB (スロット数2つ) |
ストレージ容量 | SSD: 256GB HDD: 1TB |
電源 | 200W |
Unreal Engin に必要なPCスペック
Unreal Engin推奨ハードウェア | |
---|---|
OS(オペレーションシステム) | Windows 10 64bit |
CPU | Quad-core intel・AMD 2.5GHz以上 |
メモリ | 8GB RAM |
ビデオカード | DirectX 11 DirectX 12対応のもの |
上のデータからUnreal EnginはDirectX 11または12対応のものビデオカードがあれば使用可能だとわかります。
フォートナイト(Epic game)に必要なPCスペック
最低必要スペック | 推奨スペック | |
---|---|---|
プロセッサ | Core i3-3225 3.3 GHz | Core i5-7300U 3.5 GHz AMD Ryzen 3 3300U または同等のプロセッサ |
メモリ | 8GB RAM以上 | 16GB RAM |
ビデオカード | インテルHD グラフィックス 4000 AMD Radeon Vega 8 (※どちらもCPU内蔵GPUで外付けのグラフィックボードではない) | Nvidia GTX 960 AMD R9 280 または同等のDX11対応GPU |
こちらもグラフィックボードさえ付ければ要件を満たせそうです。
グラフィックボードの選定
それでは次に、どのグラフィックボードが良いか判断していきます。
必要なグラフィックボードの性能
上記のスペックから必要なグラフィックボードの性能は
例えば推奨とされるNvidia GTX 960の性能を見てみると
Nvidia GTX 960 | |
---|---|
GPUクロック速度 | 1127MHz |
グラフィックRAM | 2GB GDDR5 |
ディスプレイ最大解像度 | 4096×2160 (4K) |
DirectX | DirectX 12 |
大きさ | 242x111x35 mm |
消費電力 | 120W |
おおよそ上記の性能に近ければ良いことになります。
グラフィックボードの大きさ
そして今回の増設予定のパソコンはスリムタワーですので横幅が92.6mm、縦幅が290mmしかありません。
なのでサイズも考慮しないとケースの中に収まりません。
結論から言うとスリムタワーPCには基本的に”ロープロファイル”というサイズ規格のグラフィックボードでないと収めて使うことが難しいです。
【ロープロファイルとは】
省スペースPCなどに搭載できるように設計されたカード幅64mm以内、長さ168mmまでに制限した規格のもの
下の写真はパソコン横のカバーを外した状態の写真(グラフィックボードをセット前)になります。
そして先に出してしまいますが
次の写真が最終的に私が選んだグラフィックボードをセットした状態の写真になります。
↑上の写真で取り付けているロープロファイルのグラフィックボードです。
※付属のロープロファイル用ブラケットパーツに付け替えてセットしています。
上記写真はブラケットパーツ変更前
わかりにくいですが上の写真から使えるブラケットは赤枠の所1つだとわかります。
赤枠の所の上にもブラケットがもう1つありますが、構造上グラフィックボード増設には使用できません。
そしてグラフィックボードのスロットのすぐ下には電源ユニットがありスペースがありません。
ですので、ブラケットが1つのロープロファイル規格のグラフィックボードしかセットすることはできません。
先ほど推奨グラフィックボードとして例に出てきたNvidia GTX 960を見てみます。
ブラケットを2つ使用しなければいけない構造なのですが、セットする端子の下側にもう1つのブラケットがきてしまいます。
このパソコンにセットしようとすると、恐らく干渉して端子を差し込むこともままならないでしょう。
グラフィックボードの消費電力
性能、大きさ、ときて最後に注意する点は消費電力です。
グラフィックボードのスロットの下に位置している電源の仕様をアップにした写真です。
よく見てみると右上の方に200Wとかいてあります。
これがこのパソコンに使用されている電源の容量です。
パソコンには他にメモリやHDD、マザーボードなどがあり、それぞれ必要となる電力が決まっています。
その中でもグラフィックボードは消費電力が大きく、推奨とされるNvidia GTX 960の消費電力は120Wです。
自分のパソコンのおおよその消費電力の計算をする必要があります。
上のリンクのページ中ほどにこういった入力する所がありますので自分のパソコンに使用されているパーツを入力して計算します。
私が使っているInsupironだと既に112Wくらいを使用していることになります。
基本的に電源電力に余裕を持たせる為、消費電力の2倍の電源を使用するのがいいと言われています。
ですので私のPCだと一応余裕は単純計算で88Wとなります。
なかなか厳しいですね、、、
付けるグラフィックボードによっては電源容量の大きいものに付け替えの検討も必要です。
ちなみにDELLのパソコンはDELL専用の電源が使われています。
Amazonで検索すると240Wのものがありました。
場合によってはコチラも付け替える必要もありそうです。
今回必要とするグラフィックボードのまとめ
【性能】
あくまで推奨とされるNvidia GTX 960ぐらいのもの。
Nvidia GTX 960 | |
---|---|
GPUクロック速度 | 1127MHz |
グラフィックRAM | 2GB GDDR5 |
ディスプレイ最大解像度 | 4096×2160 (4K) |
DirectX | DirectX 12 |
大きさ | 242x111x35 mm |
消費電力 | 120W |
【大きさ】
・ロープロファイル対応のもの
・使用できるブラケットは1つ
【消費電力】
・消費電力は一応、88W以下
・240Wのものに付け替えれば128Wまで
これらの要件を満たすものを探してくる必要があります。
無茶かな、、、と諦めかけましたが一応調べるといけそうなのがすぐにみつかりました。
スリムタワーPCにおススメのグラフィックボード
もうこのページで何回も出てきていますが
AMD Radeon RX6400 GDDR6 4GBが要件を満たしてくれました。
ロープロファイル規格のグラフィックボードとなると割とニッチになるのですが、
他の方もちょいちょい同じことを考えられる様で割と使用されているみたいです。
では、その性能ですが、、
AMD Radeon RX6400 GDDR6 4GB | |
---|---|
GPUクロック速度 | 2,039MHz |
グラフィックRAM | 4GB GDDR6 |
ディスプレイ最大解像度 | 4096×2160 (4K) |
DirectX | DirectX 12 |
大きさ | 152×69×18mm |
消費電力 | 53W |
≫玄人志向 グラフィックボード AMD Radeon RX6400 GDDR6 4GB 公式の性能詳細
↓比較しやすいように左右に並べてみました
AMD Radeon RX6400 GDDR6 4GB | |
---|---|
GPUクロック速度 | 2,039MHz |
グラフィックRAM | 4GB GDDR6 |
ディスプレイ最大解像度 | 4096×2160 (4K) |
DirectX | DirectX 12 |
大きさ | 152×69×18mm |
消費電力 | 53W |
Nvidia GTX 960 | |
---|---|
GPUクロック速度 | 1127MHz |
グラフィックRAM | 2GB GDDR5 |
ディスプレイ最大解像度 | 4096×2160 (4K) |
DirectX | DirectX 12 |
大きさ | 242x111x35 mm |
消費電力 | 120W |
性能はAMD Radeon RX6400 GDDR6 4GBの方が完全に上ですね。
一番、厳しそうだった電力も53Wなので一応ギリギリクリアーしています。
今回、条件として求めていた”フォートナイト”と”Unreal Engine”のスペックも問題なくクリアーしています。
値段も22,000円(2023年4月現在)なのでグラフィックボードにしては費用もかなり抑えられています。
以上から、スリムタワーパソコンに付けられるおススメのグラフィックボードは
AMD Radeon RX6400 GDDR6 4GBの一択になります。
まとめ
当初の目的の“フォートナイト“を2時間ほど遊びましたが異常に熱が出ることもなく(約69℃)安定して遊べました。
Unreal Engineはまだまだやり方を学んでいる段階で長時間はしていませんが起動は問題なくできましました。
現在使用を始めて2週間になりますが、今のところで電源の容量不足による定番の不具合”電源が落ちる”は起きていないです。
今回の改造で実際かかった費用は
・グラフィックボード代の22,000円
・DisplayPort用のケーブル約1,000円
合計約23,000円でした。
これくらいの費用で可能ですので、是非皆さんもやってみて下さい!
最後に取り付けの仕方なんですが、YouTubeに動画をアップされている方がいますのでそちらを参考にしてみて下さい。
実際に映像を観た方がわかりやすいと思いますのでここでは割愛させていただきます。
≫YouTube動画:【Dell Inspiron3471 スモールサイズ】グラボとメモリ増設に初チャレンジしたら、MHWが快適になったよ【初心者でもできました】
取り付けているグラフィックボードは別のものですが、することは全く同じなので大丈夫です。
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